アルバイト選びは、単に時給や場所だけで決めてしまうと、働き始めてから「こんなにきついと思わなかった」と後悔するケースが少なくありません。
特に初めてのアルバイトや、新しい職種に挑戦しようとしている方にとって、その仕事の「きつさの実態」を知ることは、長期的に働き続けるための重要な判断基準となります。
一方で、「きつい」と感じるポイントは人それぞれです。
体力を消耗する肉体的な辛さを嫌う人もいれば、人間関係やクレーム対応による精神的なストレスを避けたい人もいるでしょう。
本記事では、実際に働いたことのある人々のリアルな声を反映させ、最新の「バイトきついランキングTOP20」を作成しました。
それぞれの仕事がなぜ過酷と言われるのか、その理由を多角的に分析し、後悔しないための選び方まで徹底的に解説します。
バイトきついランキングTOP20!過酷な現場の実態
アルバイトには多種多様な職種がありますが、その中でも特に「きつい」と評判の20職種をランキング形式で紹介します。
まずは、各職種の概要と、なぜランクインしたのかという主な理由を確認していきましょう。
第1位:引越し
引越しのアルバイトは、数あるバイトの中でも肉体的な過酷さが圧倒的です。
タンスや冷蔵庫、洗濯機といった重量物を、エレベーターのないマンションの階段を使って運ぶことも珍しくありません。
きつい理由
引越しの現場では、単に重いものを運ぶだけでなく、お客様の家財を絶対に傷つけてはいけないという極度の緊張感が伴います。
また、現場責任者である社員からの指示が厳しく、体育会系のノリについていけない人には精神的にも辛い環境です。
夏場は熱中症のリスクがあり、冬場は寒風にさらされながら汗をかくため、体調管理も非常に困難です。
第2位:コールセンター (クレーム対応)
肉体的な疲れはほとんどありませんが、精神的な疲弊が最も激しいのがコールセンターです。
特に、不具合や不満を抱えた顧客からの電話を処理する「受信 (インバウンド)」業務は、過酷を極めます。
きつい理由
電話口で理不尽な怒声を浴びせられたり、人格を否定されるような暴言を吐かれたりすることも日常茶飯事です。
言葉遣いや敬語の使い分けに厳しいマニュアルがあり、さらに対応件数や解決率といったノルマが課されることも多いため、常に監視されているような圧迫感を感じる人が多いです。
第3位:居酒屋 (特にチェーン店)
夕方から深夜にかけてのピークタイムは、戦場のような忙しさになります。
お酒が入っているお客様を相手にするため、トラブルも発生しやすいのが特徴です。
きつい理由
注文をさばくスピード感、ジョッキや大皿を運ぶ腕力、そして酔客への対応力が求められます。
吐瀉物の処理や、絡んでくる客への受け流しなど、不衛生な作業やストレスフルな対人対応が頻発します。
また、タバコの煙や大声が飛び交う環境に耐えられない人には非常に厳しい現場です。
第4位:コンビニ (深夜シフト)
一見楽そうに見えるコンビニの深夜業務ですが、実は一人または少人数で膨大なタスクをこなさなければなりません。
きつい理由
深夜は接客だけでなく、商品の検品・陳列、フライヤーの清掃、公共料金の支払い処理など、覚えるべきことが非常に多いです。
さらに、深夜特有の酔っ払い、不審者、あるいは強盗への防犯リスクもあり、常に緊張感を持って働く必要があります。
生活リズムが崩れることによる健康被害も無視できません。
第5位:イベント設営・運営
コンサート会場や展示会の設営を行うバイトです。
短期間で高収入を得られるイメージがありますが、その裏には激しい労働があります。
きつい理由
鉄骨や機材などの重量物を運び、ミリ単位の調整を行いながら会場を組み上げます。
現場は常に納期 (開演時間) に追われており、怒号が飛び交う殺気立った雰囲気になることも多いです。
また、拘束時間が非常に長く、早朝から深夜まで立ちっぱなし・動きっぱなしになることも珍しくありません。
第6位:飲食店 (ファストフード・牛丼屋)
スピードが命の世界です。
安価な価格設定のため、常に多くのお客様が来店し、一息つく暇もありません。
きつい理由
ランチタイムや夕食時の混雑は凄まじく、分単位のオペレーションをこなす必要があります。
調理、レジ、清掃を少人数で回す「ワンオペ」に近い状態になる店舗もあり、体力的にも精神的にも限界を迎えやすい環境です。
また、油の臭いが服や髪に染み付くことも避けられません。
第7位:警備員 (交通整理)
道路工事現場や駐車場で車や歩行者を誘導する仕事です。
一見立っているだけに見えますが、過酷な条件が揃っています。
きつい理由
最大の敵は天候と外気温です。
炎天下や極寒の中、数時間立ち続けなければなりません。
また、通行人やドライバーから「邪魔だ」と怒鳴られることもあり、精神的な忍耐強さが求められます。
事故を未然に防ぐという重い責任が伴うため、一瞬の油断も許されません。
第8位:介護助手
高齢者の生活をサポートする仕事です。
人手不足が深刻な業界であり、未経験のアルバイトでも大きな負担がかかることがあります。
きつい理由
入浴介助や排泄介助など、体力を必要とするだけでなく、生理的な抵抗感を感じる可能性のある作業が含まれます。
また、認知症の方への対応など、コミュニケーションの難しさによる精神的な負担も大きいです。
人の命を預かる仕事であるため、ミスが許されないプレッシャーも常に付きまといます。
第9位:パチンコ店
高時給の代名詞とも言えるパチンコ店ですが、その分仕事内容はハードです。
きつい理由
店内は常に騒音とタバコの煙に包まれています。
最近はパーソナルシステム (自動計数機) の導入が進んでいますが、まだ「ドル箱」を運ぶ店舗も多く、腰痛に悩まされるスタッフが後を絶ちません。
また、負けて機嫌の悪いお客様からの理不尽なクレームに対応しなければならないことも多く、高い接客スキルと精神的なタフさが求められます。
第10位:工場・倉庫 (仕分け・軽作業)
同じ作業を黙々と繰り返すルーチンワークです。
一見簡単そうですが、独特の辛さがあります。
きつい理由
ベルトコンベアから流れてくる商品をひたすら仕分けたり、梱包したりする作業は、時間の経過が非常に遅く感じられます。
また、冷暖房が効いていない広い倉庫内での作業は、夏は蒸し風呂、冬は冷凍庫のような環境になります。
立ちっぱなしで同じ姿勢を続けることによる足腰の痛みも深刻です。
第11位:デリバリー (ピザ・新聞・郵便)
バイクや自転車で商品を届ける仕事です。
天候の影響をダイレクトに受けるのが最大の特徴です。
きつい理由
雨の日も風の日も、雪が降っても配達に行かなければなりません。
特に悪天候時は注文が殺到するため、プレッシャーがかかります。
また、常に交通事故のリスクと隣り合わせであり、焦りからくる事故には十分に注意しなければなりません。
道を覚えるまでの苦労も大きく、方向音痴の人には不向きです。
第12位:学習塾の講師
大学生に人気のバイトですが、授業準備や責任の重さが負担になります。
きつい理由
授業時間以外に行う「予習」や「報告書の作成」に賃金が発生しない「サービス残業」が常態化している塾も少なくありません。
また、生徒の成績を上げなければならないというプレッシャーや、保護者からの厳しい要望への対応など、教育者としての責任が重くのしかかります。
第13位:ガソリンスタンド
セルフ式が増えていますが、有人店では非常にハードな業務内容となります。
きつい理由
夏はアスファルトの照り返し、冬は冷たい風にさらされながらの屋外作業です。
給油だけでなく、窓拭き、タイヤ交換、洗車、さらにはオイルやカードの勧誘といった営業要素も求められます。
ガソリンの独特な臭いや、手が油で汚れることに耐性がないと長くは続けられません。
第14位:スーパーのレジ
常に人目にさらされる中での接客業務です。
混雑時の対応力が試されます。
きつい理由
夕方のピーク時は長蛇の列ができ、休む暇もありません。
スキャン漏れや会計ミスに対する緊張感に加え、クーポン利用やポイントカードの確認など、細かいルールが多いのも特徴です。
また、カゴを持ち上げる動作が続くため、腕や肩への負担も意外と大きいものです。
第15位:アパレル販売
華やかなイメージがありますが、実際は体力勝負の側面が強い仕事です。
きつい理由
基本的には立ちっぱなしで、さらに「自社製品を着て接客する」というルールがある店舗では、給料の多くを服代に費やすことになり、手元にお金が残らないケースもあります。
また、厳しい売上ノルマがある店舗もあり、お客様への積極的な「声掛け」にストレスを感じる人も多いです。
第16位:清掃 (オフィス・商業施設)
普段人が入らない場所や、汚れが激しい場所を掃除する仕事です。
きつい理由
トイレ掃除やゴミ拾いなど、他人が嫌がる汚れを扱うため、生理的な抵抗を感じることがあります。
また、広い施設を短時間で掃除し終えなければならず、移動距離も長いためかなりの運動量になります。
孤独な作業が多く、誰とも話さずに黙々と働くことが苦手な人には苦痛かもしれません。
第17位:ホテル受付・フロント
高いマナーと語学力が求められる、格式高い仕事です。
きつい理由
24時間体制のため、夜勤が避けられないケースが多いです。
また、どんなに理不尽な宿泊客に対しても、ホテルの顔として完璧な笑顔と対応を維持しなければなりません。
立ち仕事であることに加え、急な予約変更やトラブル対応など、常に臨機応変な判断が求められるため、神経をすり減らします。
第18位:警備員 (施設夜間警備)
誰もいない夜の施設を見守る仕事です。
交通整理とは別の辛さがあります。
きつい理由
最大の敵は「眠気」と「孤独」です。
やるべきことが少ない時間は非常に長く感じられ、精神的な忍耐力が試されます。
また、万が一の事態が発生した際には一人で対処しなければならないという重圧もあります。
生活リズムが完全に逆転するため、プライベートとの両立が難しくなることもあります。
第19位:焼肉屋
飲食店の中でも、特に片付けや準備が大変な職種です。
きつい理由
網の洗浄や床の油汚れの清掃など、他の飲食店よりも手間がかかる作業が多いです。
また、店内が非常に暑くなりやすく、炭火を扱う場合は火傷の危険も伴います。
忙しい時間帯は注文が複雑になりがちで、キッチンとホールの連携も難しいため、常に緊張感を持って動く必要があります。
第20位:スーパー (品出し・バックヤード)
レジほど接客はありませんが、重いものを扱う機会が多い仕事です。
きつい理由
飲料や野菜など、重いケースを繰り返し運ぶため、腰を痛めやすいです。
また、開店前や特売日には大量の商品を短時間で並べ切る必要があり、かなりのスピード感が求められます。
冬場は冷蔵庫や冷凍庫内での作業もあり、身体が冷え切ってしまうことも辛いポイントの一つです。
【一覧表】きついバイトランキングのまとめ
紹介した20職種について、きつさの要因を「肉体的負荷」「精神的負荷」「環境の過酷さ」の3点で整理しました。
| 順位 | 職種 | 主な負荷要因 | 特徴的な辛さ |
|---|---|---|---|
| 1 | 引越し | 肉体 | 重量物の運搬、体育会系の社風 |
| 2 | コールセンター | 精神 | 暴言・クレーム対応、ノルマ |
| 3 | 居酒屋 | 肉体・精神 | 酔客対応、ピーク時の激務 |
| 4 | コンビニ (深夜) | 環境・精神 | 防犯リスク、多忙な一人作業 |
| 5 | イベント設営 | 肉体 | 重量物、殺気立った現場、長時間 |
| 6 | ファストフード | 精神 | 1分1秒を争うスピード、ワンオペ |
| 7 | 警備 (交通) | 環境 | 酷暑・極寒、通行人からの叱責 |
| 8 | 介護助手 | 肉体・精神 | 排泄介助、命を預かる重圧 |
| 9 | パチンコ店 | 環境・精神 | 騒音、タバコ、怒鳴る客 |
| 10 | 工場・倉庫 | 肉体・精神 | 単純作業の繰り返し、室温管理なし |
| 11 | デリバリー | 環境 | 悪天候、交通事故のリスク |
| 12 | 塾講師 | 精神 | サービス残業、成績への責任 |
| 13 | ガソリンスタンド | 環境・肉体 | 屋外作業、油の臭い、営業活動 |
| 14 | スーパーレジ | 精神 | 立ちっぱなし、混雑時のミス厳禁 |
| 15 | アパレル | 精神・肉体 | 自社製品購入、ノルマ、立ち仕事 |
| 16 | 清掃 | 肉体 | 汚れ物の扱い、孤独な作業 |
| 17 | ホテル受付 | 精神 | 完璧なマナー、夜勤、トラブル対応 |
| 18 | 警備 (夜間) | 精神 | 眠気、孤独、生活リズムの崩れ |
| 19 | 焼肉屋 | 肉体 | 油汚れの掃除、暑さ、炭火の危険 |
| 20 | スーパー品出し | 肉体 | 重い商品の運搬、冷蔵庫内作業 |
なぜ「きつい」と感じるのか?3つの主な理由
ランキングを見てわかる通り、アルバイトが「きつい」と感じる背景には、大きく分けて3つの要素が関係しています。
自分がどの要素に弱いのかを知ることで、避けるべきバイトが見えてきます。
1. 肉体的な酷使
重量物を運ぶ、長時間立ち続ける、常に走り回るといった要素です。
若いうちは体力でカバーできることもありますが、腰痛や関節の痛みは一度発症すると長引くため、自分の体格や体力に見合わない仕事を選ぶのは危険です。
2. 精神的なプレッシャーと対人ストレス
クレーム対応、厳しいノルマ、ミスが許されない環境などがこれに当たります。
特に人間関係が悪い職場では、仕事内容自体よりも周囲の目や言動がストレスの原因になります。
内向的な人にとっては、接客や営業要素の強いバイトは精神的なエネルギーを著しく消耗させます。
3. 過酷な労働環境
気温、騒音、臭い、不衛生さなどです。
これらは努力で解決できるものではないため、その環境に生理的に耐えられるかどうかが分かれ目となります。
例えば、「タバコの煙が絶対に無理」という人がパチンコ店や古い居酒屋で働くのは、どれほど時給が良くても苦行でしかありません。
後悔しないアルバイトの選び方
「きついバイト」を選んでしまい、すぐに辞めてしまうのは自分にとっても職場にとってもマイナスです。
後悔しないためのステップを解説します。
自己分析を行う:自分の「限界」を知る
まずは、自分が何に対してストレスを感じやすいかを明確にします。
- 体力には自信があるが、人と話すのは苦手か?
- 接客は好きだが、汚い場所や重いものは無理か?
- 単調な作業は耐えられるか、それとも変化が欲しいか?
このように、自分の得意・不得意を書き出すことから始めましょう。
求人情報の「良いことばかり」を疑う
「アットホームな職場」「誰でも簡単に稼げる」「未経験大歓迎」といったフレーズは、裏を返せば離職率が高く常に人手不足である可能性を示唆しています。
時給が相場より異常に高い場合も、それなりの理由 (激務、危険、精神的負担) があると考えるのが自然です。
口コミサイトやSNSで実態を調査する
現在は、特定の店舗や企業に関する口コミを簡単に検索できます。
「(店名) バイト きつい」や「(職種) 評判 リアル」といったキーワードで検索し、実際に働いた人の体験談を参考にしましょう。
ただし、個人の主観も含まれるため、複数の意見を比較することが大切です。
下見に行く (接客業の場合)
飲食店やコンビニ、スーパーなどは、実際に客として店舗を訪れるのが最も効果的な調査方法です。
- 店員の表情は死んでいないか?
- バックヤードから怒号が聞こえてこないか?
- 清掃は行き届いているか?
忙しい時間帯にあえて訪れることで、その職場の本当の姿を見ることができます。
逆に「きつくない」可能性が高いバイトとは?
「きつい」の反対、つまり比較的落ち着いて働ける可能性が高いバイトも存在します。
体力的・精神的に自信がない方は、以下のような職種を検討してみてください。
- 試験監督:拘束時間は長いですが、不正がないか見守るのが主業務であり、肉体的・精神的負荷は非常に低いです。
- 大学内事務・図書館員:利用者の層が一定しており、落ち着いた環境で働けます。
- セルフガソリンスタンドの夜間監視:モニターチェックが主で、接客機会が極端に少ないです。
- データ入力:オフィス内での事務作業で、自分のペースで進めやすいのが魅力です。
ただし、これらの「楽なバイト」は人気が高いため、倍率が高く採用されにくいというデメリットもあります。
まとめ
アルバイトの「きつさ」は、職種による特徴と個人の適性の掛け合わせで決まります。
本ランキングで紹介した引越し、コールセンター、居酒屋などは確かに過酷な側面がありますが、一方で「高い給料を得られる」「短期間で成長できる」「仲間との連帯感が生まれる」といったメリットもあります。
大切なのは、ランキングの順位だけを見て怖がるのではなく、「そのきつさに自分は耐えられるか、それ以上の報酬 (経験) を得られるか」を冷静に判断することです。
もし今、あなたがバイト選びに迷っているなら、まずは自分の優先順位 (時給、楽さ、成長、環境) を明確にしましょう。
そして、気になる職場については、徹底的に下調べを行うことを忘れないでください。
事前のリサーチこそが、最高のバイトライフを送るための唯一の近道です。
この記事が、あなたの新しい挑戦を支える一助となれば幸いです。
自分にぴったりの、無理なく続けられる職場を見つけてください。






